夜の中を歩き続けていた。家々から明かりがぽつぽつ消え始めた。息絶えるみたいに。だが、それはただの眠りだった。廻る日々に、忠誠を誓う眠り。家が眠り、人が眠り、日が巡ると太陽に起こされるから人が目覚め、家は依然として眠っていて、日が落ちた時に…
森林浴。つまり僕。の、住んでいる家では夜、エアコンの音だけが響いている。僕とエアコンと、それとパキラちゃんの三人、と、思っていたのに、眠りに落ちると夢の中で、その夢の中で本当に独りだ。そこでも結局布団の中なのだから、夢の中で眠りについてま…
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